カントール・ダスト(Cantor Dust)

カントール・ダストの完成図(カオスゲーム法で描画)

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ステップ 0〜5 の変化

完成図をちょうど囲む長方形(Step 0)に、4 個の写像をまとめて当てはめる操作(ハッチソン作用素 )を繰り返した図です。色は最初に当てはめた写像を表します。

カントール・ダストの Step 0
Step 0(1 個)
カントール・ダストの Step 1
Step 1(4 個)
カントール・ダストの Step 2
Step 2(16 個)
カントール・ダストの Step 3
Step 3(64 個)
カントール・ダストの Step 4
Step 4(256 個)
カントール・ダストの Step 5
Step 5(1,024 個)

概要

線分を 3 等分して真ん中を取り除く操作を繰り返すと、「カントール集合」と呼ばれる点の集まりができます。ドイツの数学者ゲオルク・カントールが 1883 年の論文で扱ったことで知られる集合です。カントール・ダストは、これを平面に広げたもので、横方向と縦方向の両方でカントール集合になっている点の集まりです。

正方形を 3×3 に分けて四隅の 4 マスだけを残す操作を繰り返すと得られます。どの点もほかの点とつながっていない「ちり(dust)」のような図形で、次元は です。これは、1 次元のカントール集合の次元 のちょうど 2 倍です。

アフィン変換の係数

各写像は で、 はカオスゲームで選ぶ確率です。

写像abcdefp種類
f10.3333000.3333000.25相似(0.333 倍)
f20.3333000.33330.666700.25相似(0.333 倍)
f30.3333000.333300.66670.25相似(0.333 倍)
f40.3333000.33330.66670.66670.25相似(0.333 倍)

次元

理論値
相似次元1.262(全ての写像が相似変換のため、モランの式 から計算)
ボックスカウント次元(推定値)1.356(100万点・1 辺 16〜512 分割、決定係数 R² = 0.9975)

相似次元は、開集合条件を満たす場合にハウスドルフ次元と一致します。

6 8 10 12 14 456789 1 辺 16 分割: 箱 100 個 1 辺 32 分割: 箱 256 個 1 辺 64 分割: 箱 784 個 1 辺 128 分割: 箱 1,764 個 1 辺 256 分割: 箱 4,895 個 1 辺 512 分割: 箱 10,399 個 log₂(1辺の分割数) log₂(箱の数) 傾き ≈ 1.356
ボックスカウントの結果(両対数グラフの元データ)
1 辺の分割数点を含む箱の数
16100
32256
64784
1281,764
2564,895
51210,399

次元の求め方は「フラクタル次元の求め方」で解説しています。

作り方

4 つの写像はどれも「1/3 に縮小する」だけで、正方形の四隅に置きます。1 回ごとに正方形の数は 4 倍、1 辺は 1/3 になり、正方形の群れが四隅へ分かれていきます。

関連する図形

出典・参考文献