六角クリスタル(Hexaflake)
- 分類: 自己相似図形
- 写像の数: 7 個(相似変換 7 個)
- 次元 1.771
ステップ 0〜5 の変化
完成図をちょうど囲む長方形(Step 0)に、7 個の写像をまとめて当てはめる操作(ハッチソン作用素 )を繰り返した図です。色は最初に当てはめた写像を表します。






概要
正六角形を、中央に 1 つ、その周りに 6 つの 1/3 の大きさの正六角形で置き換える操作を繰り返してできる図形で、英語ではヘキサフレーク(Hexaflake)と呼ばれます。6 回対称の、雪の結晶に似た形になります。
1/3 のコピー 7 個でできているので、次元は です。
アフィン変換の係数
各写像は で、 はカオスゲームで選ぶ確率です。
| 写像 | a | b | c | d | e | f | p | 種類 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| f1 | 0.3333 | 0 | 0 | 0.3333 | 0 | 0 | 0.1429 | 相似(0.333 倍) |
| f2 | 0.3333 | 0 | 0 | 0.3333 | 0.6667 | 0 | 0.1429 | 相似(0.333 倍) |
| f3 | 0.3333 | 0 | 0 | 0.3333 | 0.3333 | 0.5774 | 0.1429 | 相似(0.333 倍) |
| f4 | 0.3333 | 0 | 0 | 0.3333 | -0.3333 | 0.5774 | 0.1429 | 相似(0.333 倍) |
| f5 | 0.3333 | 0 | 0 | 0.3333 | -0.6667 | 0 | 0.1429 | 相似(0.333 倍) |
| f6 | 0.3333 | 0 | 0 | 0.3333 | -0.3333 | -0.5774 | 0.1429 | 相似(0.333 倍) |
| f7 | 0.3333 | 0 | 0 | 0.3333 | 0.3333 | -0.5774 | 0.1429 | 相似(0.333 倍) |
次元
| 理論値 | |
|---|---|
| 相似次元 | 1.771(全ての写像が相似変換のため、モランの式 から計算) |
| ボックスカウント次元(推定値) | 1.758(100万点・1 辺 16〜512 分割、決定係数 R² = 1.0000) |
相似次元は、開集合条件を満たす場合にハウスドルフ次元と一致します。
| 1 辺の分割数 | 点を含む箱の数 |
|---|---|
| 16 | 178 |
| 32 | 605 |
| 64 | 2,071 |
| 128 | 6,976 |
| 256 | 23,737 |
| 512 | 78,183 |
次元の求め方は「フラクタル次元の求め方」で解説しています。
作り方
- 写像 は図形を 0.333 倍に縮小して平行移動 (0, 0) します(相似変換)。
- 写像 は図形を 0.333 倍に縮小して平行移動 (0.667, 0) します(相似変換)。
- 写像 は図形を 0.333 倍に縮小して平行移動 (0.333, 0.577) します(相似変換)。
- 写像 は図形を 0.333 倍に縮小して平行移動 (-0.333, 0.577) します(相似変換)。
- 写像 は図形を 0.333 倍に縮小して平行移動 (-0.667, 0) します(相似変換)。
- 写像 は図形を 0.333 倍に縮小して平行移動 (-0.333, -0.577) します(相似変換)。
- 写像 は図形を 0.333 倍に縮小して平行移動 (0.333, -0.577) します(相似変換)。
7 つの写像はどれも「1/3 に縮小する」だけで、1 つを中央に、6 つを中心から 2/3 の距離に 60° おきに置きます。繰り返すと、六角形の周りに六角形が並ぶ構造が、あらゆる大きさで現れます。
関連する図形
出典・参考文献
- K. Falconer, *Fractal Geometry: Mathematical Foundations and Applications*, Wiley(初版 1990).