シェルピンスキーのギャスケット(Sierpinski Gasket)

シェルピンスキーのギャスケットの完成図(カオスゲーム法で描画)

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ステップ 0〜5 の変化

完成図をちょうど囲む長方形(Step 0)に、3 個の写像をまとめて当てはめる操作(ハッチソン作用素 )を繰り返した図です。色は最初に当てはめた写像を表します。

シェルピンスキーのギャスケットの Step 0
Step 0(1 個)
シェルピンスキーのギャスケットの Step 1
Step 1(3 個)
シェルピンスキーのギャスケットの Step 2
Step 2(9 個)
シェルピンスキーのギャスケットの Step 3
Step 3(27 個)
シェルピンスキーのギャスケットの Step 4
Step 4(81 個)
シェルピンスキーのギャスケットの Step 5
Step 5(243 個)

概要

三角形の真ん中をくり抜く操作を無限に繰り返してできる図形です。ポーランドの数学者ヴァツワフ・シェルピンスキーが 1915 年に発表したことから、この名前で呼ばれます。「シェルピンスキーの三角形」とも呼ばれます。

全体が「半分の大きさの自分自身」3 つでできている、最も基本的な自己相似図形です。くり抜きを 回行うと残る面積は元の になり、最終的な面積は 0 になりますが、図形は線よりも複雑です。そのため次元は 1 と 2 の間の になります。

パスカルの三角形の数を奇数と偶数で塗り分けると、この形が現れることでも知られています。

アフィン変換の係数

各写像は で、 はカオスゲームで選ぶ確率です。

写像abcdefp種類
f10.5000.5000.3333相似(0.5 倍)
f20.5000.50.500.3333相似(0.5 倍)
f30.5000.50.250.50.3333相似(0.5 倍)

次元

理論値
相似次元1.585(全ての写像が相似変換のため、モランの式 から計算)
ボックスカウント次元(推定値)1.585(100万点・1 辺 16〜512 分割、決定係数 R² = 1.0000)

相似次元は、開集合条件を満たす場合にハウスドルフ次元と一致します。

6 8 10 12 14 16 456789 1 辺 16 分割: 箱 114 個 1 辺 32 分割: 箱 341 個 1 辺 64 分割: 箱 1,022 個 1 辺 128 分割: 箱 3,064 個 1 辺 256 分割: 箱 9,224 個 1 辺 512 分割: 箱 27,619 個 log₂(1辺の分割数) log₂(箱の数) 傾き ≈ 1.585
ボックスカウントの結果(両対数グラフの元データ)
1 辺の分割数点を含む箱の数
16114
32341
641,022
1283,064
2569,224
51227,619

次元の求め方は「フラクタル次元の求め方」で解説しています。

作り方

3 つの写像はどれも「半分に縮小する」だけで、置く場所だけが違います(左下・右下・上)。1 回当てはめるごとに三角形の数は 3 倍、1 辺は半分になるので、中央に逆向きの三角形の穴が空いていきます。

カオスゲームでは「3 つの頂点のどれかを選び、今の点との真ん中に移る」操作と同じです(→ カオスゲームとは)。

関連する図形

出典・参考文献