スパイラル銀河(Fractal Spiral)
- 分類: 曲線・ドラゴン
- 写像の数: 3 個(相似変換 3 個)
- 次元 ≈ 1.456(推定)
ステップ 0〜5 の変化
完成図をちょうど囲む長方形(Step 0)に、3 個の写像をまとめて当てはめる操作(ハッチソン作用素 )を繰り返した図です。色は最初に当てはめた写像を表します。






概要
渦巻きの腕に沿って小さな渦巻きが並び、その小さな渦巻きの腕にもさらに小さな渦巻きが並ぶ、銀河のような図形です。1 つの大きな回転と、2 つの小さなコピーだけで作られています。
3 つの写像はすべて相似変換なので、モランの式から相似次元を計算でき、約 1.464 になります。ただし、コピーどうしが重ならないかどうか(開集合条件)は確認できていないため、このページでは理論値を載せていません。ボックスカウント法による推定値も約 1.46 で、相似次元に近い値です。
アフィン変換の係数
各写像は で、 はカオスゲームで選ぶ確率です。
| 写像 | a | b | c | d | e | f | p | 種類 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| f1 | 0.78 | -0.42 | 0.42 | 0.78 | 0 | 0 | 0.88 | 相似(0.886 倍) |
| f2 | 0.18 | 0 | 0 | 0.18 | 0.25 | 0 | 0.06 | 相似(0.18 倍) |
| f3 | -0.18 | 0 | 0 | 0.18 | -0.25 | 0 | 0.06 | 相似(0.18 倍) |
次元
| 理論値 | —(文献で確認できる値がないため記載していません) |
|---|---|
| 相似次元 | 1.464(全ての写像が相似変換のため、モランの式 から計算) |
| ボックスカウント次元(推定値) | 1.456(100万点・1 辺 16〜512 分割、決定係数 R² = 1.0000) |
部分像どうしが重なっている場合(開集合条件を満たさない場合)、相似次元は実際の次元より大きな値(上限)になります。
| 1 辺の分割数 | 点を含む箱の数 |
|---|---|
| 16 | 106 |
| 32 | 287 |
| 64 | 779 |
| 128 | 2,211 |
| 256 | 5,984 |
| 512 | 16,246 |
次元の求め方は「フラクタル次元の求め方」で解説しています。
作り方
- 写像 は図形を 0.886 倍に縮小して28.3° 回転し、平行移動 (0, 0) します(相似変換)。
- 写像 は図形を 0.18 倍に縮小して平行移動 (0.25, 0) します(相似変換)。
- 写像 は図形を 0.18 倍に縮小して鏡に映したように反転し、180° 回転し、平行移動 (-0.25, 0) します(相似変換)。
- (渦を巻く): 全体を約 0.886 倍に縮めて、約 28° 回転させます。これを繰り返すと、点は中心に向かって渦を巻きながら近づいていきます。カオスゲームの確率は 88% と大きくしています。
- (小さな渦・右): 全体を 0.18 倍に縮め、中心から右へ 0.25 ずらします。
- (小さな渦・左): 全体を 0.18 倍に縮めて左右を反転し、中心から左へ 0.25 ずらします。反転しているため、左の小さな渦は右とは逆向きに巻きます。
・ で作られた小さな渦が、 によって何度も回転・縮小されることで、渦の腕に沿って並びます。
関連する図形
出典・参考文献
- K. Falconer, *Fractal Geometry: Mathematical Foundations and Applications*, Wiley(初版 1990).(相似変換による自己相似集合と次元)