タートル・ドラゴン(Terdragon)
- 分類: 曲線・ドラゴン
- 写像の数: 3 個(相似変換 3 個)
- 次元 2.000
ステップ 0〜5 の変化
完成図をちょうど囲む長方形(Step 0)に、3 個の写像をまとめて当てはめる操作(ハッチソン作用素 )を繰り返した図です。色は最初に当てはめた写像を表します。






概要
線分を 3 本の線分に置き換え、その間の折れ角を 120° にする操作を繰り返してできる曲線です。英語では terdragon と呼ばれ、「ter-」はラテン語で「3 回」を表します。ヘイウェイ・ドラゴンが「2 つに折る」曲線なのに対し、こちらは「3 つに折る」曲線です。
曲線は極限で平面の一部を埋め尽くすため次元は 2 です。埋め尽くされた領域の境界の次元は で、コッホ曲線と同じ値になります。
アフィン変換の係数
各写像は で、 はカオスゲームで選ぶ確率です。
| 写像 | a | b | c | d | e | f | p | 種類 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| f1 | 0.5 | 0.2887 | -0.2887 | 0.5 | 0 | 0 | 0.3333 | 相似(0.577 倍) |
| f2 | 0 | -0.5774 | 0.5774 | 0 | 0.5 | -0.2887 | 0.3333 | 相似(0.577 倍) |
| f3 | 0.5 | 0.2887 | -0.2887 | 0.5 | 0.5 | 0.2887 | 0.3333 | 相似(0.577 倍) |
次元
| 理論値 | (境界の次元は log 4 / log 3 ≈ 1.2619) |
|---|---|
| 相似次元 | 2.000(全ての写像が相似変換のため、モランの式 から計算) |
| ボックスカウント次元(推定値) | 1.871(100万点・1 辺 16〜512 分割、決定係数 R² = 0.9997) |
相似次元は、開集合条件を満たす場合にハウスドルフ次元と一致します。
| 1 辺の分割数 | 点を含む箱の数 |
|---|---|
| 16 | 95 |
| 32 | 329 |
| 64 | 1,155 |
| 128 | 4,239 |
| 256 | 16,128 |
| 512 | 62,172 |
次元の求め方は「フラクタル次元の求め方」で解説しています。
作り方
- 写像 は図形を 0.577 倍に縮小して-30° 回転し、平行移動 (0, 0) します(相似変換)。
- 写像 は図形を 0.577 倍に縮小して90° 回転し、平行移動 (0.5, -0.289) します(相似変換)。
- 写像 は図形を 0.577 倍に縮小して-30° 回転し、平行移動 (0.5, 0.289) します(相似変換)。
3 つの写像はどれも「 倍に縮めて回転する」相似変換です。始点 と終点 を結ぶ線分を、つながった 3 本の線分に置き換えます。
- : 時計回りに 30° 回転して縮め、始点から 1 本目を伸ばします。
- : 反時計回りに 90° 回転して縮め、1 本目の終わりから 2 本目を上向きに伸ばします。
- : 再び時計回りに 30° 回転して縮め、2 本目の終わりから終点 まで 3 本目を伸ばします。
なので、相似次元は 2 になります。
このサイトの旧版では、3 本の線分がつながらない係数になっていたため、タートル・ドラゴン本来の形にならないことがありました。現在は上の定義に修正しています。
関連する図形
出典・参考文献
- C. Davis, D. E. Knuth, "Number representations and dragon curves", *Journal of Recreational Mathematics* 3 (1970), 66–81, 133–149.