レヴィC曲線(Lévy C Curve)

レヴィC曲線の完成図(カオスゲーム法で描画)

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ステップ 0〜5 の変化

完成図をちょうど囲む長方形(Step 0)に、2 個の写像をまとめて当てはめる操作(ハッチソン作用素 )を繰り返した図です。色は最初に当てはめた写像を表します。

レヴィC曲線の Step 0
Step 0(1 個)
レヴィC曲線の Step 1
Step 1(2 個)
レヴィC曲線の Step 2
Step 2(4 個)
レヴィC曲線の Step 3
Step 3(8 個)
レヴィC曲線の Step 4
Step 4(16 個)
レヴィC曲線の Step 5
Step 5(32 個)

概要

線分を、直角に折れた 2 本の線分(直角二等辺三角形の 2 辺)で置き換える操作を繰り返してできる曲線です。全体がアルファベットの「C」のような形になることから、この名前で呼ばれます。フランスの数学者ポール・レヴィが 1938 年の論文で、この曲線の自己相似性を論じたことにちなみます。

曲線はあちこちで自分自身と重なり合い、極限では面積を持つ領域を埋めます。そのため次元は 2 です。境界の次元は約 1.9340 と、2 にかなり近い値です。

アフィン変換の係数

各写像は で、 はカオスゲームで選ぶ確率です。

写像abcdefp種類
f10.5-0.50.50.5000.5相似(0.707 倍)
f20.50.5-0.50.50.50.50.5相似(0.707 倍)

次元

理論値(境界の次元は約 1.9340)
相似次元2.000(全ての写像が相似変換のため、モランの式 から計算)
ボックスカウント次元(推定値)1.826(100万点・1 辺 16〜512 分割、決定係数 R² = 0.9998)

相似次元は、開集合条件を満たす場合にハウスドルフ次元と一致します。

6 8 10 12 14 16 456789 1 辺 16 分割: 箱 105 個 1 辺 32 分割: 箱 354 個 1 辺 64 分割: 箱 1,230 個 1 辺 128 分割: 箱 4,389 個 1 辺 256 分割: 箱 15,939 個 1 辺 512 分割: 箱 58,480 個 log₂(1辺の分割数) log₂(箱の数) 傾き ≈ 1.826
ボックスカウントの結果(両対数グラフの元データ)
1 辺の分割数点を含む箱の数
16105
32354
641,230
1284,389
25615,939
51258,480

次元の求め方は「フラクタル次元の求め方」で解説しています。

作り方

2 つの写像はどちらも「 倍に縮めて 45° 回転する」相似変換です。

ヘイウェイ・ドラゴンも同じく「直角に折れた 2 本の線分」への置き換えですが、2 本目の向きが違います。レヴィC曲線は毎回同じ側に折れるため左右対称の C 字形になり、ドラゴンは折れる向きが交互になるため渦を巻いた形になります。

関連する図形

出典・参考文献