バーンズリーのシダ(Barnsley Fern)

バーンズリーのシダの完成図(カオスゲーム法で描画)

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ステップ 0〜5 の変化

完成図をちょうど囲む長方形(Step 0)に、4 個の写像をまとめて当てはめる操作(ハッチソン作用素 )を繰り返した図です。色は最初に当てはめた写像を表します。

バーンズリーのシダの Step 0
Step 0(1 個)
バーンズリーのシダの Step 1
Step 1(4 個)
バーンズリーのシダの Step 2
Step 2(16 個)
バーンズリーのシダの Step 3
Step 3(64 個)
バーンズリーのシダの Step 4
Step 4(256 個)
バーンズリーのシダの Step 5
Step 5(1,024 個)

概要

わずか 4 つのアフィン変換で、本物そっくりのシダの葉を描ける図形です。数学者マイケル・バーンズリーが著書『Fractals Everywhere』(1988年)で紹介しました。チャセンシダの仲間(Asplenium adiantum-nigrum)を手本にしたものとされています。

葉全体の形、左右に出る小葉、小葉からさらに出る裂片が、どれも全体をゆがめて縮小した形になっています。ギャスケットのような「そのままの縮小コピー」ではなく、縦横の倍率や傾きが違う写像を含むため、相似次元(モランの式)は使えません。このサイトでは、カオスゲームの点からボックスカウント法で次元を推定しています。

「複雑に見える自然の形も、少数の規則の繰り返しで表せる」ことを示す例として、フラクタルや画像圧縮の説明でよく使われます。

アフィン変換の係数

各写像は で、 はカオスゲームで選ぶ確率です。

写像abcdefp種類
f10000.16000.01線につぶす
f20.850.04-0.040.8501.60.85相似(0.851 倍)
f30.2-0.260.230.2201.60.07アフィン
f4-0.150.280.260.2400.440.07アフィン

次元

理論値—(文献で確認できる値がないため記載していません)
相似次元—(相似変換でない写像を含むため算出対象外)
ボックスカウント次元(推定値)1.816(100万点・1 辺 16〜512 分割、決定係数 R² = 1.0000)

相似次元は、開集合条件を満たす場合にハウスドルフ次元と一致します。

6 8 10 12 14 16 456789 1 辺 16 分割: 箱 93 個 1 辺 32 分割: 箱 313 個 1 辺 64 分割: 箱 1,108 個 1 辺 128 分割: 箱 3,966 個 1 辺 256 分割: 箱 14,100 個 1 辺 512 分割: 箱 49,268 個 log₂(1辺の分割数) log₂(箱の数) 傾き ≈ 1.816
ボックスカウントの結果(両対数グラフの元データ)
1 辺の分割数点を含む箱の数
1693
32313
641,108
1283,966
25614,100
51249,268

次元の求め方は「フラクタル次元の求め方」で解説しています。

作り方

4 つの写像の役割を、シダの部位に対応させると次のようになります。

カオスゲームで選ぶ確率は、 を 85%、・ を 7% ずつ、 を 1% にしています。確率を均等にすると、点が茎や根元に集まり、上の方の葉がほとんど描かれなくなります(→ 確率 p の決め方)。

関連する図形

出典・参考文献