結晶樹(Crystal Tree)

結晶樹の完成図(カオスゲーム法で描画)

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ステップ 0〜5 の変化

完成図をちょうど囲む長方形(Step 0)に、5 個の写像をまとめて当てはめる操作(ハッチソン作用素 )を繰り返した図です。色は最初に当てはめた写像を表します。

結晶樹の Step 0
Step 0(1 個)
結晶樹の Step 1
Step 1(5 個)
結晶樹の Step 2
Step 2(25 個)
結晶樹の Step 3
Step 3(125 個)
結晶樹の Step 4
Step 4(625 個)
結晶樹の Step 5
Step 5(3,125 個)

概要

中央と上下左右の 5 か所に、全体を約 0.382 倍に縮小したコピーを置いてできる、十字形の結晶のような図形です。十字の腕から、さらに小さな十字の腕が枝分かれしていきます。

5 つの写像はすべて相似変換なので、モランの式から相似次元を計算でき、約 1.672 になります。ただし、中央のコピーと上下左右のコピーは一部が重なっています。コピーどうしが重なると、モランの式は重なった部分を二重に数えるため、相似次元は実際の次元(ハウスドルフ次元)より大きな値、つまり上限にとどまります。そのため、このページでは理論値を載せていません。ボックスカウント法による推定値は約 1.6 で、相似次元より小さくなっています(→ 相似次元とハウスドルフ次元の関係)。

ヴィチェック・フラクタルも同じく十字形ですが、そちらは縮小率が 1/3 で、コピーどうしが重なりません。

アフィン変換の係数

各写像は で、 はカオスゲームで選ぶ確率です。

写像abcdefp種類
f10.382000.38200.6180.2相似(0.382 倍)
f20.382000.3820.61800.2相似(0.382 倍)
f30.382000.382-0.61800.2相似(0.382 倍)
f40.382000.3820-0.6180.2相似(0.382 倍)
f50.382000.382000.2相似(0.382 倍)

次元

理論値—(文献で確認できる値がないため記載していません)
相似次元1.672(全ての写像が相似変換のため、モランの式 から計算)
ボックスカウント次元(推定値)1.607(100万点・1 辺 16〜512 分割、決定係数 R² = 0.9999)

部分像どうしが重なっている場合(開集合条件を満たさない場合)、相似次元は実際の次元より大きな値(上限)になります。

6 8 10 12 14 16 456789 1 辺 16 分割: 箱 139 個 1 辺 32 分割: 箱 399 個 1 辺 64 分割: 箱 1,244 個 1 辺 128 分割: 箱 3,888 個 1 辺 256 分割: 箱 11,744 個 1 辺 512 分割: 箱 35,483 個 log₂(1辺の分割数) log₂(箱の数) 傾き ≈ 1.607
ボックスカウントの結果(両対数グラフの元データ)
1 辺の分割数点を含む箱の数
16139
32399
641,244
1283,888
25611,744
51235,483

次元の求め方は「フラクタル次元の求め方」で解説しています。

作り方

5 つの写像はどれも「0.382 倍に縮小する」だけで、中央と、中心から 0.618 離れた上下左右の 4 か所に置きます。0.382 と 0.618 は、黄金比 を使って と と表せる値です。

関連する図形

出典・参考文献